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苦手なお客さん

一つ前のお話で

好きな事、嫌いな事

を、ちゃんと表現する事について書きましたが

では、私ことカワハラの好きな事と嫌いなヤツのお話でも

 

 

この仕事をしてると、いろんなお客さんを見ます

いろんなお客さんと、いろんなお話をします

 

愉快な話

不愉快な話

失敗談や

手柄の話

お悩み相談になる事もあれば

お互いの愚痴

食事の美味しい店、サービスが素晴らしい店

私が大好きな、笑えてくるほどマズい店

 

床屋とお客さんというのは、不思議な距離感で喋ります

 

一時間からが基本として

喋るお客さんとは、ずっと喋ります

 

それが一年二年と繰り返されるうち

お互いの気心はすっかり知れていき

でも

普段の生活では関わらない関係

 

どちら様だろうと、同じ金額のお客さんとして扱いますし

身分の上下も、店内では考慮しません

 

つまり、まあ

気心の知れた他人ですよね

 

 

だからこそ

おそらく、身近な人間にこそ話す事ができない話まで

私達は聞くことがあります

身近な人間にこそ隠してしまう、そのヒトの本当を

 

 

強そうに見えるヒトが

どんな弱さを抱えて頑張っているのか

 

弱そうに見えるヒトが

本当はどんな強さを持っているのか

 

 

それは、そんなちょっとした秘密を教えてもらえる関係を築けた

という事になりますから

私は、そういうのが好きなのですよ

 

 

その中で、本当にいろんなヒトが居て

いろんな価値観があるのだと教えられます

 

だから

 

誰にとっても正しい事

というのは、ありゃあしないと思っています

 

っつうワケで、今、殆どのお客さんとの会話は楽しいもので

嫌いとか、苦手なお客さんというのは殆ど居りません

 殆ど、ですが

 

さて

一種類だけ、苦手をはるか通り越えて

ハッキリと嫌いなお客さんがいるのですよ

 

種類は一つ

個体で言うなら、現在は一人だけ

大嫌いなヤツが

 

んー、前置きが長くなっちまったからこの辺で

次に書く時は

私が嫌いなお客さんの種類について